フィルムの帰還 Return of the Film

または カメラおじさんへの道

光を描く AE-1 Lomo100

"Canon

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Lomography 100

 LomographyのISO100をAE-1に詰めてみました。

フジの爽やかでヌケの良い描写とはだいぶ違いますね。蛍光灯が緑に転んで怪しい感じが出ています。金属の質感がいいですね。

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Lomography 100, 酒屋

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Lomography 100

 Lomoはもっとビビッドで原色がギトっとした感じかなと思ってたんですが、アンダー目に撮ると、こういう憂いを帯びたようなしっとりした描写もできると。意外な発見でした。

 このフィルムは現像とスキャンをお願いした写真屋さんで「フィルム特徴仕上げ」にしてもらいました。特徴、たしかにありますね。

 

その季節にしかない色・光を写しとる AE-1

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 中目黒

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

これから葉っぱが黄色くなっていくところ。

シックにまとまる緑と透明感のあるハイライト。

FDレンズ(NewFDレンズ)とフジのフィルムの組み合わせは街並みの季節感を軽やかに表現してくれますね。 

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 中目黒

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 もう少し絞り込んで全体をしっかり写したかったけど、このボヤッとした感じも悪くない。

 

光 AE-1

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400 ススキ

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 お約束の被写体を。

公開時期としては季節外れ感がハンパないですが、アーカイブという意味合いのほうが強いと思うので、まあいいかな。

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400 ススキ

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400 北の丸公園

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 

光があまりボワッとしないで、キリッとした描写をするのがFDレンズ(あるいはNFDレンズ)のいいところ、かな。 

街並み AE-1

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 中目黒

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

やっと適正露出で撮ったAE-1です。

こうやって絞って撮ると、普通にすごくよく写るカメラですね。

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 中目黒駅

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 クセがないので、何気ない風景を何気なく撮るにはいいと思います。

造りが優秀でムチャな撮り方しても写りが破綻しなさそうなので、思いきった撮り方とか変わったフィルムとか試してみたくなってきた。

 

 

ここにalt

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 

けっこう適当に撮っても失敗しにくいカメラだと思うので、初めてのフィルム一眼レフとして、いいセレクトだったと思います。 

 

設定を知らず2段オーバー その2 AE-1

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 長野

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 引き続き2段オーバーで撮っています。

この爽やかな色味とヌケの良さ。いまのCanonにも通じるものがありますね。それでいてフィルムらしいなめらかな階調もあり。

むしろこの設定で撮って正解だったんじゃないかと。

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 小布施駅

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 この1枚だけ光線漏れ。このあとフィルム何本か撮ったんだけど、光線漏れはこの1枚だけでした。なんでだろ。

 

はじめてのフィルム一眼レフで AE-1

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 善光寺

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 フィルム写真を再開してすぐに、はじめてのフィルム一眼レフを入手しました。むかしフィルムで普通に撮ってたころは、一眼レフなんて考えたこともなかったですね。いまに比べたらずっと敷居が高くてシロウトにはなかなか手が出せなかった。値段も高かったしね。だからフィルムの一眼レフを手にとるのは初めて。

いまは、人気機種でもなければ、フィルム一眼レフのカメラはレンズ付きで数千円で買えますね。

 

そんなわけで、旅行先でのぞいた中古カメラ屋さんで出会ったAE-1がレンズ付きで安価だったので購入。ちなみに購入当時、フィルムカメラ機種の知識はほぼゼロだったので、AE-1のこともまったく知りませんでした。でも状態がよくてキレイだったのと、付属のレンズは単体ですでに所持していてミラーレス機での素晴らしい写りを知っていたので。。

 

購入したカメラ屋さんにフィルムの入れ方を店員さんに教えてもらい(はい、知らなかったので)、そのまま旅先で使い方もよく分からないまま、なんとなく撮った写真が今回の写真。

 

 

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400, 小布施

Canon AE-1, NFD 50mm f/1.8, Fuji 記録用400

 

このとき、カメラ側のISO感度の設定方法がわかってなくて、ISO400のフィルムなのに設定がISO100になってたんです。あとでネット上にあるAE-1のマニュアルを見てそれに気づき、明るすぎて真っ白に飛んじゃってるだろうなぁとあきらめてたんですが、現像から上がってきてビックリ。ちゃんと撮れてるじゃないですか。ネガフィルムのラチチュードの広さというものを、このときに知りましたね。

撮影時に2段オーバーだったんですが、むしろハイキー気味で爽やかな写りになってて、キャノンらしい抜けの良さが出てるんじゃないでしょうか。

 

フィルム写真は知らないことがたくさん。おもしろいなぁ。

新品購入時より高額?! Konica Big Mini F

Konica Big Mini F, Fuji Superia X-tra 400, 北の丸公園

Konica Big Mini F, Fuji Superia X-tra 400

20年間引き出しにしまってあったKonica Big Mini F、フィルム再開後にネットで中古価格を調べたら、なんと15,000円〜20,000円ちかくするじゃないですか。
2万あれば、Nikon F3のボディが(美品じゃなければ)買えてしまいますよ。たぶん、新品購入時の金額よりも高いです。
まぁ、こういうフルオートのコンパクトカメラは壊れてしまえば修理できないからねぇ。

 

このカメラ、たしか1997年くらいにはじめて自分のカメラを買おうと(それまでは使い捨てカメラしか使っていなかった。あとは親のカメラとか)、渋谷宮益坂ビックカメラに行って買ったものでした。
たしかもっと安いやつを買おうと思ってたんだけど、店員さんに「プロもサブ機として使っていて、すごく写りがいいからオススメですよ!」と言われて購入。
実際、その後に周囲のカメラマンや写真を本格的にやっている人たちから「自分も持ってる」と言われ、買ってよかった〜と思った記憶がありますね。
実際、写りは当時のコンパクトとしてはかなりよくて、19〜20歳くらいのころにこのカメラでだいぶたくさんの写真を撮りました。

Konica Big Mini F, Fuji Superia X-tra 400, 渋谷駅ヒカリエ

Konica Big Mini F, Fuji Superia X-tra 400

そして約20年後、中古価格を見て、当時の店員さんに「ほんとにありがとう」と思いましたね。いや、売らないですよ。。今でも評価されるカメラが手元に残ってよかったな、という話しでした。